・純国産・国産トレーラーの違い
・国産トレーラーを選ぶ注意点
国産トレーラーはその製造において海外シャーシや国外部品が多々使用されています。海外製品を輸入することによる「コスト削減」が大きなメリットとされていますが、円高の影響も考慮すると、最近では国内生産への切り替えの重要性が増えていると感じられます。
そこで今回は、海外製品にメリット・デメリットをみようと思います。
国産・純国産トレーラーの違い!?
「純国産トレーラー」
すべての主要な部品や素材が国内で生産され、製品全体が日本国内で完結している。
メリット | デメリット |
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高品質と信頼性 地域環境への適応 法規制への適合 アフターサービス 技術の進歩への対応 地域経済への貢献 | 高い製造コスト 多様性の制限 |
「国産トレーラー」
日本国内で組み立てられたもので、一部の部品や素材は国外から輸入されている可能性がある。
メリット | デメリット |
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コスト削減 技術や特定機能の利用 バリエーションの拡大 | 品質管理 納期の遅延 為替の変動 |
海外製品を使うメリット
- コスト削減:
- 海外から調達した部品が、同等の国内品よりもコストが低い場合、トレーラーの製造コストを削減できます。これにより、競争力のある価格で製品を提供することが可能となる。
- 多様性と選択肢:
- 海外メーカーが提供する部品には、新しい技術や特定の機能が含まれることがあります。これにより、国内トレーラーにおいてもより高性能な機能を実現することができ、市場での差別化が可能。
- 技術の進歩:
- 海外製品を導入することで、国内トレーラーの性能や効率を向上させることができます。新しい技術や製造プロセスの導入により、より効率的で持続可能な製品を実現できます。
海外製品を使うデメリット
- 部品の調達・取り寄せの遅延:
- 海外からの部品調達には時間がかかる場合があります。通関手続きや国際輸送において遅延が発生する可能性があり、これが生産や修理作業の遅れを招くことがある。
- 部品の製造・保有期間切れ:
- 海外からの部品が製造または保有されている期間が経過してしまうと、その部品の品質や性能が劣化する可能性があります。特に製造中止となった場合、代替部品の入手が難しくなることがある。
- アフターサービスの課題:
- 海外製品を導入すると、アフターサービスにおいて言語や文化の違い、物流の問題が発生する可能性があります。故障時や部品交換時に適切で迅速なサポートを受けることが難しくなることがある。
海外製品を使うことで自分の理想のトレーラーをコストを抑えて形にできることは魅力のひとつ。その反面、修理対応やアフターサービスに課題があり、長期的にみると資産価値が減少する可能性があります。
トレーラーの資産価値とは!?
トレーラーは自走する動力を持たないため、キッチンカーやキャンピングカーなどと比べても資産価値が減少にしくいと言われています。
- いつか手放す可能性がある
- 資産価値を下げたくない
長期的で考えるのであれば、中古で販売する際もアフターサポートや修理対応先がある方が高く売れる可能性があります。
そういった点に関しては、国内トレーラーよりも純国産トレーラーの方が価値維持できる可能性があります。
ライフスタイルが変われば、必要なくなる可能性もありますし、壊れて輸入部品がなく修理できず廃車という事態だけは避けたいですよね。
まとめ
国内トレーラーの製造において海外製部品を取り入れるコスト削減は明白なメリットであり、海外製部品の使用により、製造コストを抑えつつ性能を向上させることが期待されます。これにより、市場競争において価格競争力を保ちながら、理想のトレーラーを提供することができます。
ただし、一概に国内トレーラーとして流通しているものでも、部品の耐久性や製造国の環境条件、文化などが異なるため、使用されている具体的な部品を確認することは重要かもしれません。